
便秘外来
便秘外来
最も多いタイプの便秘です。生活習慣やストレス、加齢などの影響を受けて、大腸や直腸・肛門の働きが乱れる結果、起こります。
大腸は、その内容物(食べ物の残りかす=便)を蠕動運動によって転がし、少しずつ水分を吸収しながら直腸へと運びます。大腸を動かす筋肉が緩んで、蠕動運動が弱まると、なかなか便が運ばれないために便秘になります。高齢者が便秘になりやすい原因の一つです。また、朝食を摂らなかったり、運動不足などの乱れた生活習慣による便秘も、これに該当します。
大腸の蠕動運動に連続性がなくなり、便の通過に時間がかかり過ぎて起こる便秘です。ストレスの影響が強いと考えられています。
運ばれた便が大腸から直腸に入ると、直腸のセンサーが働き便意を催します。そこでトイレに行くと、普段は肛門を閉めている肛門括約筋が緩み、排便に至ります。ところが、便意を習慣的に我慢していると神経の感度が鈍って、直腸に便が入っても便意を催さなくなります。
大腸がんや手術後の癒着、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)などのために、大腸の中を便がスムーズに通過できずに起こる便秘です。このタイプの便秘では、まず元の病気を治すことが基本です。
便秘の薬には様々な種類があり、便秘の原因や症状によって使い分けられます。
「たかが便秘」と思わず、「便秘の悪循環」が生じる前に、まずはご相談ください。