予防接種
予防接種
予防接種をご希望の方は1週間前までに予約をお願いします。お急ぎの方はお電話でご相談ください。
公費(一部で自己負担があります)でできる予防接種です。当院は福岡市の予防接種実施医療機関、予防接種(高齢者用)実施医療機関、市外の福岡県定期予防接種広域化実施医療機関となっております。下記の定期予防接種・検査を公費で受けることができます。摂取対象者の条件等は下記をクリックしてご確認ください。
※昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性は風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます。
※風しん抗体検査を自己負担なしで受けられる方、風しん予防接種で助成を受けられる方には条件があります。詳細は福岡市のHPでご確認いただくか、当院へお問い合わせください。
接種費用は自己負担となります。条件等は下記をクリックしてご確認ください。
金額は消費税込みの値段です。
上記対象者②に該当する方は、『身体障害者手帳の写し』または『診断書』
※福岡市からの接種案内が届いている方は、同封の予約票をご持参ください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。現在、定期接種として公費で受けられるHPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります※。
※令和5(2023)年4月から、シルガード9も公費で受けられるようになりました。
子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種については、平成25年6月から令和3年11月までの間、国が積極的な勧奨を差し控えたことから、接種を受ける機会を逃し、未接種あるいは接種回数が不十分である人がいると考えられます。接種機会を逃した次の対象者は、実施期間中の3年間、不足分の接種(1~3回)を無料で受けられるようになりました。
3回の接種を完了するまでに十分な期間が設けられていますが、希望される方は、なるべく早く接種しましょう。なお、令和5年4月1日から9価ワクチンも公費で受けられるようになりました。
2価ワクチン(サーバリックス)および4価ワクチン(ガーダシル)は、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
9価ワクチン(シルガード9)はHPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型のHPV感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
子宮頸がん予防ワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、まだ研究の段階ですが、子宮頸がんを予防する効果を示すデータも出てきています。
ただし、予防接種により、軽い副反応がみられることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応がおこることがあります。
下記の福岡市民(福岡市に住民票がある)の方を対象に、風しん抗体価検査を無料で実施しています。風しんワクチン接種歴や既往がない方は、自身の風しん抗体の保有状況をご確認いただき、検査の結果、十分な抗体がない場合は、ワクチンの接種をお勧めしています。(妊娠中はワクチン接種が胎児に影響を与えますので、接種できません。
ただし、妊娠希望者および妊婦が、風しん抗体検査で風しんの感染予防に十分な免疫を保有していることが判明している場合は対象としません。なお、この助成制度の利用は1人1回までです。
帯状疱疹とは、体内に潜んでいる水痘(=水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。小児期等に水痘にかかると、生涯にわたって水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏し、加齢・疲労・ストレスなどで免疫力が低下すると再び活性化し、帯状疱疹として発症します。
成人の9割以上が水痘・帯状疱疹ウイルスを保有し、50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると推定されています。
初期症状は、皮膚の痛みで体の左右どちらか片側の神経に沿って起こります。数日後にはピリピリ感・痛みのある部位に発疹が現れます。発疹は徐々に広がっていき、やがて水疱(水ぶくれ)に変化します。水ぶくれは時間の経過で破れてかさぶたとなり治癒します。皮膚の症状が元に戻るまでには1か月程を要します。
また、帯状疱疹は、合併症を伴うことがあり、代表的なものは、皮膚の症状が治まった後も、3か月以上痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」があります。
抗ウイルス薬を投与することにより、痛みの期間の短縮、発疹の発生の抑制、皮膚の症状の治癒を促す効果が得られます。十分な治癒効果を得るためには、発症後速やか(発疹が現れてから3日以内)に投与を開始することが望ましいとされていますので、症状が現れた際には早めに受診しましょう。
免疫の低下が帯状疱疹につながることから、日頃からの体調管理が大切です。日頃のバランスのとれた食事や、適度な運動、適切な睡眠を心掛けましょう。
帯状疱疹ワクチンは、発症を抑制し、重症化や後遺症の予防につながるとされています。帯状疱疹に有効なワクチンは2種類あります。帯状疱疹ワクチンは、現在2つの製品(シングリックス、ビケン)があり、効果や接種対象などに違いがあるので、必ず医師にご相談ください。帯状疱疹ワクチンの接種費用は、任意接種のため、全額自己負担となります。
名称 (ワクチン製造メーカー) |
乾燥弱毒生水痘ワクチン ビケン(阪大微研) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス(GSK) |
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
対象 | 50歳以上 | 50歳以上または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者 |
接種回数 | 1回 | 2回 |
費用 | 1万円程度 | 4万5千円程度(2回で) |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
発症予防効果 | 69.8% | 96.6% |
持続性 | 5年程度 | 9年以上 |
厚生労働省ワクチン分科会資料、ワクチン取扱説明書、添付文書より(発症予防効果は50歳~59歳に対する効果)